著者:レベッカ・ウインターズ、訳:木内重子頁数:160ページ内容紹介「クラリシマ、まさか忘れたわけじゃないだろう!」その声に、クララははっと息をのみ、振り返った。
ヴァレンティノ! 九年ぶりに幼なじみが戻ってきた。
クララのことを“クラリシマ”と愛称で呼ぶ、ただひとりの人。
そして、わたしにとっては“ティノ”。
でも、もう昔の彼ではない。
今はF1レーサーとして名をはせ、社交界をにぎわすプレイボーイ。
その顔はテレビやタブロイド紙で、幾度も見せつけられている。
父親のレストランの経営を立て直すため、当分町にいるそうだけれど、会ったとたんデートに誘う彼の真意が、クララにはわからなかった。
いずれ町からいなくなる人と、浮ついた関係など結びたくはない。
それにクララにはもう一つ、彼との関係に踏み切れない訳があった。
■ミニシリーズ【恋人たちのレストラン】。
今月は食前酒リモンチェッロにまつわる、心温まるロマンスをお贈りします。
お見逃しなく。
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